室町時代、足利尊氏が奉納したといわれる市有形文化財、酒糟地蔵菩薩を本尊とし、又、神奈川県南足柄にある、大雄山の道了大薩壇を鎮守と仰ぎ、沼津分院として近燐の信仰を集めている。室町時代、霊山寺の塔頭寺院の一つで、昭和28年に沼津市の寺院として独立しました。その後、開闢の為、一世証山達堂大和尚、2世萬安清海大和尚と続き、3代目、現住職禅月正泰大和尚によって檀家制度を確立し今日に至りました。この度、寺が興隆発展すると共に、境内が手狭になり、ご縁により光明院を沼津市本郷町より沼津市大岡字三明寺に移転しました。移転先は沼津に唯一の池である門池に面し、沼津新八景の一つで景勝地の魅力にあふれる場所です。門池は江戸時代に構築され、農家の干害用水として長い間利用されてきました。現在は門池公園として整備されつつあります。2002年が曹洞宗高祖道元禅師750回大遠忌に巡り合わせて頂いたことに感謝し、ご縁を頂戴した土地が大岡字三明寺という名で、鎌倉時代にお寺が存在していたことも不思議な巡り合わせでした。これを期に寺院名を三明寺に改め、新天地にて教化伝道に励む所存です。
平成14年5月6日 本堂落慶之日 三明寺住職 大嶽正泰 合掌
宗 派 | 曹洞宗 |
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所 在 地 | 〒410-0022 静岡県沼津市大岡字三明寺4051 |
連 絡 先 | 055-923-2323 |
住 職 | 大嶽正泰(おおたけしょうたい) |
下の「寺院ギャラリー」は、左右についている矢印でページがめくれます。
出 身 | 昭和20年 | 静岡県庵原郡富士川町にて |
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氏 名 | 大嶽 正泰 (おおたけ しょうたい) | |
最 終 学 歴 | 昭和53年 | 駒沢大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士課程修了 |
修 行 経 歴 | 大本山総持寺本山僧堂(1年間) | |
同 特別僧堂(3年間) | ||
大本山総持寺専門僧堂講師(2年間) | ||
大雄山最乗寺専門僧堂錐那兼代香兼講師(6年間) | ||
宗門の役職歴等 | 昭和61年 | 曹洞宗 准師家 |
昭和63年 | 曹洞宗 布教師 | |
平成14年 | 権大教師補任 | |
平成14年 | 黄恩衣被着特許(登録第3842号) | |
一般社会役職歴 | 平成6年〜 | 保護司 |
平成7年〜 | 静岡市立清水看護専門学校講師(倫理哲学) | |
平成15年 | 沼津香陵ライオンズクラブ会長(1年間) | |
平成16年 | 沼津市仏教会副会長(2年間) |
当寺院では、坐禅会を毎週土日(朝5:30)に行っています。坐禅とは、自己を客観的(俯瞰的)に見つめ、常に平常心でいる事が出来る訓練でもあります。
先日、坐禅の効果を医学的に精神分析していました。坐禅をしている方は、していない方と比べ、心の動揺(パニック)が起こった時に、瞬時に平常心に戻ることが出来るようです。瞬間的には心の軸がぶれますが、芯がしっかりしているのでしょう、瞬時に自分を取り戻すことが出来ます。日本では数多くの経営者が坐禅をしているとお聞きしています。世界的にも「ZEN」という言葉で親しまれ、AppleのCEO「ジョブス」氏も坐禅をしているようです。
坐禅とは何も考えない「無の境地」を作り上げることで、そう言われると、どうしても我々は、考えてはいけないと考えてしまいます。この矛盾と向き合いながら、自己をみつめ、常に平常心でいられる、芯の強い心と身体を育んでみませんか。
坐禅をすると、悟りを開けるものではありません。悟りを開きたいという「欲」が悟りの障害になるからです。ただ、ひたすら坐り、自己の中にある仏様を見つけ、その仏様が常に自分自身をみつめているという、自己を客観的に見ることが坐禅の入り口となります。平常心とはそういうものです。